
ぱーそなる

柏井隆男は、
読書家
since 2009
本との出会いは突然やってきた!
私には本を読む習慣がまったくありませんでした。そんな私と、本との出会いは突然やってきました。
転職した先の会社で1年ほどが過ぎた時でした。部内や社内の改革でたくさんの課題と大きな壁にぶちあたっていた私は、どこから手をつけて良いのか途方に暮れていました。ひとまず、様々な課題を関連付けて、1枚の紙にまとめてみました。
そんな時、新たに転職してきた上司から、この会社の抱えている課題を知りたいと言われたので、課題をまとめた紙をプリントアウトして渡しました。そこには、人事制度の課題、人事システムの課題、組織の課題などがまとめてありました。
「決裁とってくる。」その紙を見た上司は、そう言ってすぐに社長室に入り、本当に決裁を取ってきました。「これ進めて」。以来、その紙を中心にプロジェクトを進めることになりました。自分にとっては、急に道が開けた瞬間でした。
しばらくしてその上司から「これ柏井さんに合うと思うよ」と1冊の本を紹介されました。「一流になる力」(小宮一慶 著)でした。本なんて漫画や試験の参考書くらいしか読んだことのない私は、あまり気が進まなかったのですが、借してくれたので読んでみました。
読んでみて驚きました。心に刺さる言葉がたくさん出てきます。
・チャンスは準備している人にやってくる
・いつか来るチャンスのために小さな差を毎日積み重ねる
・自分の仕事に関係することを掘り下げて勉強する
・仕事の本質はOJTではわからない など
大きな壁を前に、途方に暮れていた自分に「たった1枚」の紙を準備していたことがきっかけで、大きなチャンスが巡ってきたこと。以前、社会保険労務士の試験に合格するまでに、多くの時間を費やし頑張ってきたこと。そんな自分の状況と重なって、読みながら自然に涙が溢れて来ました。頑張ってきて本当によかった。なにか救われた感じがしました。本って面白い!それ以来、本を読みながら、自分の言動をチェックしたり、自分にない視点で物事を考えてみたり、未来を想像したりしています。
もっと早く本と出会いたかった!そんな気持ちから若い人には、なにかのタイミングでその人に合いそうな「本」をプレゼントするようになりました。
本を読みこなし、本を使いこなす!
本の買い方
私は、本を月に4〜5冊読みます。購入する本はもう少し多いかもしれません。
基本的には、お気に入りの著者の本、気になる分野の本、勧められた本なので、ビジネス書が中心になります。
変わり種としては「重力の本」「お経の本」「開脚の本」など気になったら買ってしまいます。
お気に入りの著者が数人いて、新しい本がでるたびに購入して読んでいます。過去の本と内容が重複していることも多いですが、買うたびに著者の考え方が自分に定着していくので、とてもいい読み方だと思っています。
本の読み方
本の読み方は、人それぞれですが、私の読み方を紹介します。
基本的にはお気に入りの「4色ボールペン」を片手に、ラインを引いたり、書き込みをしていきます。気になることを「青色」、これは重要だと思うことは「赤」にします。(2色しか使ってませんね・・・)
読む順番は、「はじめに」と「おわりに」を先に読んでしまいます。次に「目次」をみます。滅多にありませんが、ここであまり興味がわかなければ、やめてしまったり、気になるところだけを読んで終了にします。あとは、最初から最後まで通して読んでいきます。
読み終わったら、もう一度パラパラ読みながら、大事なところを頭の中で再構成していきます。良い本だったな、と思ったら手帳やパソコンに大事なところを抜き出して、絵や図表化しておきます。非常に良い本だったな、と思ったら、A4の紙に「マインドマップ」風にしてまとめてしまいます。
仕事や雑談で使えるなと思えば、そのページや、自分でまとめた部分を写真でとってスマホの中に保存しています。本は読むだけではなく、とことん味わって、とことん使いこなそう!と思っています。
お酒を飲みながら「開脚」の話になったときに、本を取り出して見せたところ、青ラインや書き込みを見られて、友人から「こんな本まで、書き込みするの?」と笑われながらも、「学ぶ姿勢がすごい!」と(たぶん)褒められました。